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受験問題は、全体の回答手順も大事
「試験では、普段どおりの実力を発揮することが必要です。」
とよく言いますが、実はそれだけだとイマイチです!!
普段の勉強と決定的に違う点が、試験にはあります。
それは、
制限時間です!!
試験によっては、いつも通り解いていたら間に合わないなんてことがあります。
かといって、急いで解いたらミスも増えて、かえって見直しに時間を取られる。
そんな板挟みに悩む人もいると思います。
今回は、板挟みを抜け出すおすすめの回答戦略を語ります!
(※算数/数学向けの話ですが、他の科目にも当てはまる部分はあります。)
試験は、全問の総合点で勝負です。一つ一つを丁寧に解き切る必要はありません。
ちょっとズル賢い技、知っとこう!
最初から順番に解く必要はない
中学受験に限らず、あらゆる試験問題はいくつかの大問でできています。
だいたい5問くらいでしょうか。
多くの人は大問1から順番に解き始めると思います。もちろんそれでも構いません。
でも、実はその前にやってほしいことがあるんです。
全問題にザッと目を通してみてください。
限られた時間で効率よく解いていくなら、当然悩む問題からやるのは愚策です。
ザッとみて、「自分なら解けそうだ!」と思う問題から解いていきましょう。
「そんなのわかんねえよ!」と言う人へ。
あなたには苦手分野と得意分野があるはずです。
算数なら、
・時間と速さは苦手
・平面図形は得意
などなど。ちょっと模試を振り返ると分かります。
自分のことをよく知ることで、試験も効率良く対処できます。
大問の(1)と(2)の関係
得意な大問から解くことは良いとして、次は各大問の回答手順です。
各大問、だいたい小問(1)~(3)まで別れていると思います。
それぞれどのように解いていくか。
当然、(1)から解いていきます(そりゃそうだ)。
基本的に、(1)から(3)にかけて難易度が上がっていきます。これはみなさんもお気づきでしょう。
ただ、大切なのはここから!
(1)を解いたら、次の大問に移っても良いのです。
というのも、(1)はあっさり解ける問題が多いのですが、(2)以降は工夫が必要になったりすることもあります!
そこで悩んで時間を使うのはもったいない!(2)のタイプによって、戦略を決めましょう。
(1)が(2)のヒントになるパターン
一つはありがちなパターン。
問題を作る人も、(1)から流れに乗って(2)を解いてほしいという意図を込めているのでしょう。
例えば、図形の問題で、
(1)で図形の一部分の長さを求めさせ
(2)で図形の面積を求めさせる
なんて、よくある話です。
こうして(1)と(2)のつながりが強い場合、次の大問に行く前に、ぜひ解いておきたいです!
(1)と違った工夫が必要なパターン
「(1)は力押しで解けるけど、(2)になると急にややこしい!」
そんなことが多々あるんじゃないでしょうか?
これ、めっちゃ分かります!笑
僕も受験生時代は苦戦していました。
問題を作る人の性格が悪いパターンです(断言)。
例えばこんな問題。
【問題】
3を続けて4回かけることを、3[4]とする。
3[4]=4×4×4×4 となる。以下の問題に答えなさい。
(1)
2[5]、8[3]を求めなさい。
(2)
2[14]×5[17]でできる数は1の位から何個"0"が並びますか。また、最も位の大きい数
の数字は何ですか。
(1)はただの計算。その意識で(2)をみた瞬間、戦慄します笑。
(2)は明らかにゴリ押しの計算ではなく、工夫して問題を読解することが必要です。
ちなみに、この記事で解説してます。
こういう問題の時は、(1)を解いたらさっさと次の大問に移ってもかまいません。
各大問の(1)を時間内に確実に取っておきましょう。
試験中は、大問を何周もループする
問題をうまく飛ばして試験問題が一周終わったら、そこからが本番です!!
ここから、見直し+解き直しループに入ります。
大問の1から順番に最後の問題まで目を通していきます。
・先ほど解いた問題なら、計算ミスがないか等、軽い見直し。
・解けなかった問題なら、リフレッシュした状態でもう一度一から考えてみる。
→それでも解けなければ飛ばして次の大問の見直しへ。
このペースで試験問題をまんべんなくループし、最終的に3周ほどすることをおすすめします。ちなみに僕は大学受験の数学でこの手法をガンガン使いました。
こうすることで、
・ケアレスミスを消しやすい。
・いろんな問題をみたあとで、考え方がこり固まらなくなり、行き詰まった問題にもアイデアが出やすい。
というメリットがあります。
一つの問題に集中しすぎることは、算数/数学においては危険であることに注意してください。
あくまで目標は総合点を上げることです。